難しい日本語を知っていても、会話ではうまく使えない。反対に、身近な言葉を組み合わせて、言いたいことを説明できる。語彙力を見るときには、どちらも見落としたくない違いです。
J-GRADEでは、実際に使った言葉と、その場面での使い方を合わせて見る設計にしています。難語の多さだけでなく、伝えるためにどのような言葉を使えたかを、評価の材料にします。
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難しい言葉が、いつもよいとは限らない
「代替手段をご提示願います」と「ほかの方法はありますか」。どちらも別の方法を尋ねる表現ですが、相手や場面によって使いやすさは変わります。これは違いを考えるための架空例です。
丁寧さが必要な場面もあれば、分かりやすい言葉で手短に確認したい場面もあります。難しい表現が含まれるという理由だけで、前者の会話力が高いとは決められません。
また、ある物の名前が出てこなくても、「書類をまとめて留める、小さい金属の道具」と説明する方法があります。語を知っているかだけでなく、必要に応じて言い換えて伝えようとする使い方にも注目できます。
J-GRADEは、使った言葉を具体的に捉える
J-GRADEの語彙分析では、会話に現れた言葉を集計し、種類や使われ方の広がりを捉えます。その情報と会話の内容を、AIが言葉の使い方を解釈する材料にします。
「語彙が豊富だった」という印象だけでなく、どのような言葉が実際に使われたかにも目を向けるためです。単語の集計だけでも、会話の印象だけでも終わらせない構成です。
語彙力を見る、三つの視点- 使えた言葉今回の会話に、どんな言葉が現れたか。
- 伝える工夫説明や言い換えをどう使ったか。
- 場面との関係相手や目的に合った使い方だったか。
分析の対象は、今回話した言葉です。その人が知っている単語をすべて測ったり、別の話題でも同じように話せると保証したりするものではありません。
同じ言葉の繰り返しにも、理由がある
予約を変更する会話で「予約」という言葉を何度も使っても、それだけで表現力が乏しいとは言えません。相手と同じ対象を確認するために、同じ言葉を使うこともあるからです。
一方、説明を求められてもいつも同じ表現しか出てこないなら、別の伝え方を練習する余地があるかもしれません。数の増減だけでなく、何を話す場面だったかを合わせて読む必要があります。
J-GRADEでは、使われた語の情報と、場面に沿ったAIの解釈を組み合わせます。課題の目的を果たせたかとは分けて読むことで、言葉の特徴と会話の結果を混同しないようにしています。
覚えた言葉を、使える言葉へ
学習の振り返りでは、「新しい単語を何個覚えたか」に加え、「その言葉で何を伝えられたか」も確かめてみてください。予定を説明する、理由を添えて依頼する、相手が分からなかった言葉を言い換える、といった練習が考えられます。
前回と同じような場面で、説明の選択肢が増えたかを見るのも一つの方法です。会話の上達をできることで振り返ると、次の練習につなげやすくなります。
言葉を探して間が空いたことは、語彙の数だけでは説明できません。話し方のまとまりを見る流暢さの評価と分けて読むと、何に取り組むかを考える手がかりになります。
J-GRADEのレポート例では、結果の表示を確認できます。学校・企業で「会話のどこを見ればよいか」を整理したい方は、デモ・導入についてご相談ください。
